工夫三幸
「工夫三幸」は創作四字熟語です。 「工夫を凝らして、お客さんと自分、さらには世の中まで幸せにしよう」という、決意表明です。
近江商人の知恵「三方よし」
売り手が儲かるだけでなく、買い手が心の底から満足できて、さらに地域社会の発展にも貢献する。
すなわち「売り手よし、買い手よし、世間よし」こそが真に求められる商いだという教えです。
売り手と買い手の関係だけならよくあるけれど、世間まで視野に入れた思想は珍しいと思います。
しかし、身の回りで長く残っている商品やサービスは、たいてい「世間よし」まで満たしているものです。
そこで、この言葉を元に「三幸」に「自分(売り手)、お客さん(買い手)、世の中(世間) の幸せ」という意味を込めました。
「足りぬ足りぬは工夫が足りぬ」
これは元々は太平洋戦争中の厳しい生活を乗り越えるためのスローガンです。
なので、それだけで毛嫌いする方もいるかもしれません。でも、ただ嫌うにはもったいない、深みのある言葉ではありませんか。私は、いつの世にもどんな人にも当てはまる、真理をついた言葉だと思っています。
「時間がないからできない」「道具がないからできない」で諦めていたら、たいていのことはできないままです。
逆に時間や道具さえあれば誰でもできてしまうことなら、どっかの誰かがやってるでしょう。
「なんとかして時間を作る」「短い時間でなんとかする」「なんとかして道具を手に入れる」「代わりの道具でなんとかする」「そのどれでもない方法でなんとかする」といった工夫!
不足を補うのは妥協ではなくて工夫!というわけです。
左右対称
工夫三幸堂、縦に書くと左右対称になります。裏表なく、偽りのない姿勢で仕事に取り組んでいこうという心構えです。